
わかりやすく説明してよね。

御意やがな!
詳細は、日本規格協会の『品質管理検定(QC検定)』サイトを熟読してもらえればOKなんですが、一言でいえば、会社で一般的に使われているような品質管理手法(QC手法)や考え方をどの程度理解してるかとか、実際に計算できるかとかを確認する試験だよ。(4級に限っては計算問題は無い。;)

QC検定とは?
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです
日本規格協会 品質管理検定(QC検定)とは
みたいな感じで、全国的に共通な品質管理技術の知識を確認できるようだね。
企業や団体によって固有技術はもちろんあるだろうけど、品質を保証するために基本的に身に着けておかなければならない知識があるかどうかを担保することはできそうだね。
受検対象者

誰でも受験できるの? 人間の学校出てなきゃダメ?

品質管理検定(以下、QC検定)には1から4までの級種があるよ。
学歴職歴関係なく、どの級も受検できるよ。
対象となる方々は、主に以下のとおりです。
日本規格協会 品質管理検定(QC検定)とは
以下、簡単に説明していきます。
4級対象者は、学生や新入社員
一番最初の4級は、おもにこれから社会に出る学生(生徒)や社会に出たばかりの新人を対象としていて、試験内容も計算問題は無く、QC的な考え方や社会的マナー、PDCAや三現主義など、一般的な企業活動に必要な知識を問われます。

計算問題ないなら、ボクにもできそうかなぁ?

そやね。
でも計算問題がない分、文章問題をいっぱい読まないとアカンので3級よりかえって大変かもよ。
まぁ最近、3級の計算問題がものすごく難しくなってるので3級より難しいってことはないだろうけど。(^^)

そうなんや。
4級を目指す方々に求められる知識と能力は、組織で仕事をするにあたって、品質管理の基本を含めて企業活動の基本常識を理解しており、企業等で行われている改善活動も言葉としては理解できるレベルです。
日本規格協会 各級の認定する知識と能力のレベル
社会人として最低限知っておいてほしい仕事の進め方や品質管理に関する用語の知識は有しているというレベルです。
ちなみに、4級の出題範囲はこんな感じです。
4級のレベル表(Ver.20150130.2)
日本規格協会 品質管理検定レベル表 (Ver.20150130.2)


なんか、いっぱいあって大変そう。
データとか書いてあるけど計算しなくていいの?

データのとり方とか考え方とかだから計算はしなくていいよ。
でも、ここでの考え方は基本だからしっかり勉強しておかないとだめよ。

了解。 ボクはここから挑戦するよ~!
3級対象者は主に若手社員、でも全社員必須の基礎
3級の対象者は主に若手社員で、すべての社員の品質管理基本知識の確認にも用いられます。
勤め先などで小集団改善活動(QCサークル活動)などが行われている場合、必須の基礎知識となります。
3級を目指す方々に求められる知識と能力は、QC七つ道具については、作り方・使い方をほぼ理解しており、改善の進め方の支援・指導を受ければ、職場において発生する問題をQC的問題解決法により、解決していくことができ、品質管理の実践についても、知識としては理解しているレベルです。基本的な管理・改善活動を必要に応じて支援を受けながら実施できるレベルです。
日本規格協会 各級の認定する知識と能力のレベル

この級が一番重要みたいな気がする。

ご名答!
3級のレベル表(Ver.20150130.2)
日本規格協会 品質管理検定レベル表 (Ver.20150130.2)

このブログでも主に3級受検&合格を目標に記事をUPする予定ですので参考にしてみてください。
3級はちょっと事前に勉強すれば受かってしまうような感じですが、このブログを参照にする方は満点合格を目標に頑張ってみよう。
とくにこの先、2級、1級と受検予定の方はぜひとも3級でしっかり基本を身に着けてもらえるとこの先勧めるのが楽です。逆に、適当に3級受かってしまうと結構この先苦労することになるので、基本をおろそかにしないよう頑張らないとね。

あんまり、ガラにもないこと言うとみんな引いちゃうよ。

せやな。
2級対象者は、管理者や開発設計・品質部門担当者
2級は内容的にちょっとだけ難しくなってて、改善活動のリーダーだったり設計開発や品質部門の担当者だったりと、一般的な品質管理活動の主力選手のための試験内容になってます。
とはいっても、それほど専門的な内容ではなく品質管理を普通に行っている会社や組織ならまぁ普通に行われている手法の基本的なことを問われているだけなのでびっくりするほど難しくはないです。
2級を目指す方々に求められる知識と能力は、一般的な職場で発生する品質に関係した問題の多くをQC七つ道具及び新QC七つ道具を含む統計的な手法も活用して、自らが中心となって解決や改善をしていくことができ、品質管理の実践についても、十分理解し、適切な活動ができるレベルです。
日本規格協会 各級の認定する知識と能力のレベル
基本的な管理・改善活動を自立的に実施できるレベルです
でも、少しぐらいは過去問などを解いて自分が普段使わない手法などもおさらいしておく必要はあります。
2級のレベル表(Ver.20150130.2)
日本規格協会 品質管理検定レベル表 (Ver.20150130.2)


ここまでくると、ちょっと難しそうだね。(@_@)

事前に準備しないと、さすがにいきなり受けて合格するのは難しいかも。おっきな会社の社員でも、舐めてかかって撃沈する連中が多いよ。
特に中堅とか主力とか周りに思われてて、自分もちょっと自信があったりする連中なんかが特にね。(;^ω^)

そーなんや、なにごとも舐めてかかったらだめだね。
1級対象者は、指導的立場の開発・品質部門スタッフ
1級になると、マークシート式の試験問題に加えて、A4手ポート用紙1枚程度の論述問題も追加されます。
やっと普通の資格試験並みに難しさが増したような感じがしますが、基本そんなに変な問題は出ません。品質管理業務の範囲内のことが出るので安心してください。ですが範囲が非常に広くなるので、自分がやったことのない手法の問題が出たりするのでそこそこの準備は必要です。
1級を目指す方々に求められる知識と能力は、組織内で発生するさまざまな問題に対して、品質管理の側面からどのようにすれば解決や改善ができるかを把握しており、それらを自分で主導していくことが期待されるレベルです。また、自分自身で解決できないようなかなり専門的な問題については、少なくともどのような手法を使えばよいのかという解決に向けた筋道を立てることができる力を有しているようなレベルです。
日本規格協会 各級の認定する知識と能力のレベル
組織内で品質管理活動のリーダーとなる可能性のある人に最低限要求される知識を有し、その活用の仕方を理解しているレベルです。

わ~! 難しそうだねぇ。
・・・でも、“ 最低限要求 ”って書いてあるよ?

せやね、この程度の知識のない人が品質管理活動のリーダになった場合、たぶんまともな活動はできずに、得体のしれないコンサルさんに食い物にされる可能性はあるね。 (;^ω^)

よく聞く話だね。(^^)
1級のレベル表(Ver.20150130.2)
日本規格協会 品質管理検定レベル表 (Ver.20150130.2)

その範囲の広さから、合格率も毎回10%前後と難しそうになってますが、2級の範囲が相当かぶってるので、2級の問題が100%解けるなら1級の合格は確実です。
毎回、合格発表時に成績上位者の発表もありますが、2級の成績上位発表者に入る実力があれば毎回の1級の試験はほぼ確実に合格できると思います。
まとめ
上(1級の説明)にも書きましたが、より上位の級に合格するためにはその前の級の問題をほぼ完ぺきに答えれれるようにするのが早道です。
3級目標なら、まず4級の問題、2級目標ならまず3級の問題、1級目標ならまず2級の問題が難なく完璧に解答できるようにしておくのが、結局のところ早道です。
ここ5年以上十数回受検した私の経験上の話ですが、たぶんそんなに間違っていません。
社内で団体受検の段取りとかをしているとよく
「なんで3(または2)級に受かったかよくわからない」
って話を聞きます。試験なのでそういうことはよくあることなんだと思いますが、より上級に合格しようと思った場合、「なんで受かったか」わからないではちょっとダメで「あれができていなかったから落ちた」とか「ここがまだわかってないから落ちた」がわかるようになりましょう。

なんか、ええ話しようと思てむりしてるやろ。
親父はそういうところがアカンねん。

反省。_| ̄|○
これも何かの縁なので、一緒に頑張りましょう!
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